それと同時に担任が入ってきて、ざわつきが静かになる。

 学級委員の号令が聞こえ、みんながダルそうに挨拶をする。


 「えー、今日の連絡はー。」と担任が話し出したのと同時に背中をつつかれる。


「ね、留衣、今日時間ない??」

「んー、あるよたぶん。」


 どことなく楽しそうな顔に見えるのは気のせい?だろうか。


「じゃあさ、合コンとか興味ない??」

「んー、ないね。」

「なにそれ、あっさりと。」

「どうでもいいもん、所詮男でしょ。」


 そう、所詮男だ。
 昔から、あたしには男は自己中って教訓のように刻まれたものがある。

 それは、自由すぎる親父の影だったり、後先考えない祥志のせいだったり。
 別に、軽蔑してみてるわけじゃない。ただ、それ以下でも、それ以上でもない。