こんな簡単な説明で理解できるなら、もともと、反発なんてしなきゃいいのに。

 てゆーか・・・


「あんた、女と話、してたの?」

「なんだよ、悪ぃのか。」


 少し、照れた顔をして、起き上がる祥志。


「へー、意外とマセてんじゃん。今度、連れてきてよ。」

「なんでだよ。」

「いーじゃん。あたし、祥志の彼女、興味あるし。」


 「ねー、明ちゃん。」と言いながら、後ろを振り返った。


「母さんも見たいー。祥志、連れてきなー。」


 少しトゲのある話し方で。そう言った。

 きっと、明ちゃんなりの照れ隠し。


「てゆーか、悪いけど、彼女じゃねーし。」

「じゃ、何?あんた、この前嘘ついたの?」