あんたとあたし。



 反射的に伸びかけていた右手は自然に止まる。

 無意識に、壊れそうだと、感じてしまったから。


 ん?と、何も感じてなさそうな龍。


 ・・・感じられても、困るんだけど。


「・・・ありがと。」

 そういうので精一杯。

 おう、と少し照れくさそうに、頭を掻いた。


 そっと龍があたしの隣に座る。

 大きな龍の影で、あたしの体は陽から逃れられた。


 冷えたミルクティーをほっぺに添わせる。

 ・・・冷たい。


 おかしそうに、龍が笑う。

 ・・・おかしい?

 
 笑われた腹いせに、龍のほっぺにミルクティーを押し当てた。


「冷っめってっ!」

「へへ~ん、ざまあみろっ!」


 困ったように苦笑いをし、鼻を摘まれた。

 ふがふが言うしかなく。

 
 龍はケラケラ笑い転げた。


 ・・・やっぱ可愛い。


「・・・龍ってさ、」

「ん?」


 前より、表情が柔らかくなった気がする。

 それはそれでいいんだけど。