すっかり昇りきった太陽が、あたしらのいる日陰を徐々に減らしていく。
小さなシートを日陰に日陰にと引っ張るけど、その影もそのうちなくなる。
「暑くねぇの?」
白いシャツの襟元を少しつまんでパタパタと煽る龍。
・・・少しドキッとした。
ことは、内緒にしておく。
「暑いよ。溶けそう。」
眼を閉じて、空を仰いだ。
日陰にいて陽は入ってきてないはずなのに、まぶたの外の世界は眩しいと分かる。
しばらくその状態で固まっていると、龍が突然立ち上がり、どこかへ向かって行った。
・・・戻った?のかな。
まだ効いているはずの日焼け止めをもう一度塗って、思い切って日陰から飛び出た。
「あっついッ!!」
日陰とは比べ物にならにくらいの暑さ。
比べる対象にすら、なんないよ、これじゃ。
一度シートに戻って。
頭の上から青と白の模様のスポーツタオルを羽織ってもう一度飛び出す。
修と彩に駆け寄る。
お構いなしに、水をかけられ、お構いなしにかけ返した。
「留衣も入れば?」
「お昼から入る。」
やったぁ、となぜか嬉しそうな彩。
まぁ、喜んでくれてるなら、いいか。

