あんたとあたし。



「留衣~っ」


 何もしてないんだけど。

 最近、慣れていたはずの暑さにバテてしまった模様。


 …頭がくらくらする・・・尋常じゃない。

 手の体温に負けじと、まだ多少の冷たさを持ったオレンジジュースの缶をおでこや首元に当てていたときだった。


「まぢで。」


 日向の砂をざっくりと踏みながら、彩が・・・ある人の腕を引っ張って歩いてくる。


 ・・・なんでこんなとこにいるんですか。

 呆れて、ため息も出てこない。


「野球部みんなで来てたみたいなんだけど、この人暇そうでさ。」


 修は?と疑問に思うと、彩の後ろで一人、ビーチボールを追っていた。

 ・・・なんと悲しい少年。


「だからって、連れて来なくても。」


 えー、と大げさに落ち込む彩。

 連れて来ておいて、いまさら帰れ、なんてあたしもよく言わない。

 
 ・・・かわいそうじゃん。


 いいじゃんね、キャプテン、だってさ。


 何がどうよくて、・・・龍があたしらと一緒にいなきゃなんないの。