その会話から、1か月後、修の友達が“修は彩が好き”と教室で叫んだことがキッカケとなり、両思いが発覚。そこから、めでたく付き合うことになっていった。
付き合えたよ。と家まで走って伝えに来てくれて。そこで大泣きしたことを覚えてる。
あと、3か月で1年。長かったような、短かったような。
ずっと、二人を見ていたあたしは、やっと、と思う気持ちの方が大きいのかもしれない。
10月が近づけば近づくほど、修と彩の笑みが増え、こっちがうれしくなる。
何か、してあげたい。そう思うこのごろ。
マンガを読みながらも、たわいもない、変な会話を繰り返しながら、修待ち。
彩が、修を待つと言って聞かないから。最近はこれがお決まりになってる。どうせ、暇人だから、いいんだけど。
「あっ、修っ!」
めちゃくちゃに興奮した声で、彩が走ってく。

