「ねぇ、あんたら、甲子園出んの?」 練習も終わった二人だけの帰り道。 夏休みが始まって一週間。 少しずつ、少しずつ、マネージャーに慣れてきた。 「お前さ。」 「何?」 「馬鹿?」 「失礼なっ!」 こんな会話が、橘龍と当たり前になってる。 ・・・ありえないよね。 なぜか。 なんでか、「ありえない」、そう思う自分がいた。 それはきっと、変に龍と壁を作ってたから。 お互いが。 慣れって、怖いもので。 こうして話さないと、逆に、変な感じになってしまう。 …本当に怖い。