「蓮君?どこ?」

私は蓮とはぐれてしまった。このマンションは、意外と広い。

「蓮君・・・グスン・・グスン・・・。」

その時・・・。

「どうしたの~?迷子ちゃん?」

「えっ・・・!うん・・・。」

30代後半くらいの男の人が、私に話しかけてきた。

「お兄さんの所においでよ!お母さんが待ってるから!」

「ほんとにぃ!」

「うん!」

幼い私は、あっさりと信じてしまった。
今思うと・・・ほんとに私は馬鹿だ。

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「瑠奈ちゃん?どこにいったの?」

俺は瑠奈を探していた。

あんな事になるとは知らずに・・・。

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