名前を呼ばれた彼女は 「待って」と言いながら準備をしている。 俺はそれをみて何故かモヤモヤした。 「お待たせっ 行こ?龍。」 用意を終えた龍はごく自然に 友莉の腕を引き手を繋いだ。 もう片方の手には購買の袋が下がっている。 そのまま二人は寄り添うように 並んでどこかへ歩いて行った。