4、キルジャの要塞


寒さを痛いと感じた。

吐く息がたちまち凍りつく。

頭がクラクラするほど冷たい空気。

氷点下9度。

サムトに案内されてキルジャ星に降り立ったオレは、目の前の現実に愕然とした。
辺り一面瓦礫の山。

怯えた目でオレたちに視線を送る人々。

半壊のアパートが彼らの住居だ。