「眠れないみたいだね」

いきなりミドリが現れた。

「うわあ! ど、どこから入って来たッ?」

「オマエのおかげで予定より早く母上のカタキを討つことができた。オレはこれからキルジャに戻り、平和を取り戻す努力をする。ありがとう猟。短い間だったけど楽しかった。オマエと会えて良かった」

「なあミドリ。須原サンは、ホンマにオマエのお袋を殺したのやろか」

「何?」

やはり須原サンが殺人を犯すなんて考えられない。

「何か、根拠があるのか?」

「ねえよ」

「だったらそんな不愉快なこと言わないでくれ。いくらオマエでも許さん」

だったら、須原サンがオマエのお袋を殺していれば愉快なのか?

「わけの分からん屁理屈を言わないでくれ。お願いだよ」