ミドリがいつだったかポツリと雨宿りしていた橋の下だった。

ミドリと須原サンが向かい合って立っていた。
まさに映画でよく見る決闘シーンだ。

「オマエをみつけるのに2年を費やしてしまった。地球に逃げ込むなどとは考えたものだな」

「王子ほどの透視能力でも地球までは届くまい。そう考えたのですが」

「オマエのような悪党を2年も永らえさせてしまったこと、オレの一生の不覚だと思っている」

ミドリは須原サンにGUNを向けた。

マジかよ。

待てよ。

ミドリ、早まるな。

飛び出して行きたいのにオレの足が動かない。
声も出ない。

ミドリが迷わずトリガーを引いた。