静かに時間が流れた。
 
とても動く気にはなれなかった。
 
猟・・・・・・・・・・
 
何をしている?
 
須原はミドリに会いに行くつもりだぞ。
 
どこからかそんな声がした。

「死ぬな! 須原サンが死ぬことない!」

オレは器具庫を飛び出した。
ミドリだって悪い男じゃない。
話せば分かる。話せば分かってくれる。
オレが説得すれば、ミドリなら納得してくれる。
 
オレは走った。

どこへ行ったら良いのか頭の中では分からないのに、足が勝手にそちらに向かっていた。