「ごめんなさい猟・・・だけど好きでアナタを捨てたわけじゃない。気が付いたらキルジャにいたの。どこでどうなったのか全く覚えていない。でも・・・ワタシは・・・好きでキルジャに行ったんじゃない! アナタを捨てたわけじゃない!」
母の目から涙が落ちた。
「だけどワタシは地球へ戻る方法を知らなかった。帰りたくても帰れなかった。どうしようもなかった。何日か経つと、ワタシは国王の妾になるために連れて来られたのだと分かった。何も知らない地球人のワタシが、国王の好奇心によって選ばれたことを知った。ワタシは国王を憎んだ。王族を憎んだ。憎み続けた。なのに! ワタシのおなかの中には、憎くて憎くてどうしようもない国王の子供が宿っていた」
それがリズミーだ。
「子供を道連れに何度も死のうと思った。でもできなかった。だって、リズミーには生きる権利がある。だから、いつかリズミーを連れて、猟の元へ帰る日を待ち望んでいた」
しかし母はミイラになっている。
望み叶わず死んでしまったということだ。
「だけど、生きていたことが不幸の始まりだったのかも知れない。あのとき死んでいたら、一緒に死んでいたら、リズミーにも辛い思いをさせずに済んだのに。猟にも、リズミーにも、本当に申し訳ないことをしてしまった・・・許して」
「ワタシは平気!」
リズミーが叫んだ。
母の目から涙が落ちた。
「だけどワタシは地球へ戻る方法を知らなかった。帰りたくても帰れなかった。どうしようもなかった。何日か経つと、ワタシは国王の妾になるために連れて来られたのだと分かった。何も知らない地球人のワタシが、国王の好奇心によって選ばれたことを知った。ワタシは国王を憎んだ。王族を憎んだ。憎み続けた。なのに! ワタシのおなかの中には、憎くて憎くてどうしようもない国王の子供が宿っていた」
それがリズミーだ。
「子供を道連れに何度も死のうと思った。でもできなかった。だって、リズミーには生きる権利がある。だから、いつかリズミーを連れて、猟の元へ帰る日を待ち望んでいた」
しかし母はミイラになっている。
望み叶わず死んでしまったということだ。
「だけど、生きていたことが不幸の始まりだったのかも知れない。あのとき死んでいたら、一緒に死んでいたら、リズミーにも辛い思いをさせずに済んだのに。猟にも、リズミーにも、本当に申し訳ないことをしてしまった・・・許して」
「ワタシは平気!」
リズミーが叫んだ。


