オレとサムトは暗い地下牢に放り込まれた。

そこにリズミーが横たわっていた。

「リ! リズミー!!」

「暫くココで頭を冷やせ。必ず鍵の在り処を白状させてやる」

大佐が扉を閉めた。扉が閉まると真っ暗であった。

「リズミー。大丈夫か?」

「猟サン。助けに来てくれると思っていました」

「助けに来たつもりやねんけど、どうやらオレたちも捕まっちまったみたいや」

「ワタシのために・・・」

「何された? 大丈夫か?」

「大丈夫です。それより、この匂いは?」

暗くてお互いの顔はよく見えない。

サムトが、ケットにくるんだリュイの遺体を床に置いた。

「オマエの母や」

「え?」

泣き叫ぶかと思った。
しかしリズミーは静かに遺体を撫でた。

「母は・・・いつ亡くなったのでしょう?」

「わからん」