「提供者はすぐに現れた。そしてワシはその心臓で維持装置を作った。その維持装置を制御しているのがライフガードなのじゃ。早いうちにシステムを更新しなければ、ワシは生きていくことができない」

「そんな・・・」

「だからラルフ。一刻も早く羽生猟から鍵を取り戻してくれ。親孝行をしてくれ」

「健康な心臓って・・・誰の、心臓ですか? まさかそのために人を」

「脳死者に決まっておる」

「猟に、相談してみます」

お断りだ。

須原サンから預かった鍵は何があっても返さない。

オレは鍵を守る。
それが須原サンの遺言だと思っている。