「ミドリ・・・・・・・・」

長い髪。
ボロボロになった衣服。
そして首にかかったプラチナのペンダント。

「リュイだ」

嘘やろ。

そやかてリュイはまだ生きてんのとちゃうか? 
川原に花置いてたやんけ。
あれ、リュイの仕業やろ? 

化石や。

うん、これは古代の化石や」

「やはりリュイは死んでいた」

「けど川原に花、供えたやんか」

「いつ亡くなったかわからないが、リュイの怨念、いや、執念を感じる」

「ミドリ・・・」

「川原に花を供えたのは、成仏できないリュイの魂だろう」

「た、魂なんかが、花を買うのかよ?」

「彼女はたぶん、深手を負って命からがらペイジャックのところへ逃げてきたんだ。だがココで力尽きた」

「それを須原サンが埋めちゃったのか? だ、だからと言って、ミイラになんかにならなくてもええやんか」

「とにかくキルジャへ連れて帰ろう」