コスミックダスト-戦塵の宮殿

「この花・・・」

ミドリが花を手に取った。

「この花、キルジャにしか生息しない花」

「何やて?」

「たぶん、地球の気候では育たないはずだけど」

「まさか・・・」

「リュイだ。リュイが来たんだ」

「わざわざキルジャで花買うて、それでココに置いたんか?」

「それしか考えられないじゃないか。死んでなかったんだ、彼女」

「そやけど、まだ真新しい花やでえ。ついさっきまで咲いてた花や」

「だけど猟。疑問が残る。リュイは飛行機の操縦ができない。頻繁にキルジャと地球を行き来できるとは考えがたい」

「仲間がいるってことか?」

「それも考えがたい」

オレは須原サンの霊に手を合わせた。
 
教えてくれよ、須原サン。 

須原サンが本当に言いたかったこと。

オレ、今度こそ力になれる気がする。