「父上」
ミドリが入って来た。
「ラルフ! ノックもせずに入るとは何事じゃ!」
「聞かれちゃまずいお話ですか?」
「人の部屋に入るときにはノックをしろという常識を申しておるのじゃ」
「常識は一応あるつもりですけど」
ミドリはサムトの右手に刺さる短剣を抜いた。
「なんてひどいことを・・・父上はこういうことを平気でなさるお方だったんですね」
「ラルフ。地球人に騙されるでない」
「ずっと信じて来た父上と大佐がこのオレを騙していたなんて」
「オマエを騙したことなどない」
「ライフガードの中には何があるんですか? なぜ必死になって鍵の在り処を知らなきゃならないんですか?」
「知らん。オマエの勘違いだ。何のことだ? ワシは式典に戻るぞ」
国王は狼狽しながら出て行った。
あんな人間でもミドリには悪事を知られたくなかったのだろうか。
ミドリが入って来た。
「ラルフ! ノックもせずに入るとは何事じゃ!」
「聞かれちゃまずいお話ですか?」
「人の部屋に入るときにはノックをしろという常識を申しておるのじゃ」
「常識は一応あるつもりですけど」
ミドリはサムトの右手に刺さる短剣を抜いた。
「なんてひどいことを・・・父上はこういうことを平気でなさるお方だったんですね」
「ラルフ。地球人に騙されるでない」
「ずっと信じて来た父上と大佐がこのオレを騙していたなんて」
「オマエを騙したことなどない」
「ライフガードの中には何があるんですか? なぜ必死になって鍵の在り処を知らなきゃならないんですか?」
「知らん。オマエの勘違いだ。何のことだ? ワシは式典に戻るぞ」
国王は狼狽しながら出て行った。
あんな人間でもミドリには悪事を知られたくなかったのだろうか。


