「母は国王様のことなど愛しておりません!」
リズミーがノックもなしに入って来た。
生花を取り替えるためにそこにいたようだが、リズミーにドア越しにオレの心を読まれたことになる。
リズミーもかなり透視能力に優れている。
さすがミドリと血を分けた兄妹だ。
「お言葉ですが、ワタクシに兄などおりません」
「リズミー。いつからオレのことを恨んでいた?」
ミドリが尋ねた。
「王子をお恨みするなんて滅相もございません」
「オマエとゆっくり話がしたい」
「お話することは何もございません」
「リズミー。お願いだ。本当のことが知りたいんだ。たとえそれがどんなに傷付く結果になっても、オレには一国の王子として本当のことを知る義務がある」
「王子の負う傷など大した傷ではありません。母が受けた深い屈辱と比べたら、王子の傷なんてかすり傷にも及びません」
リズミーは王族をかなり憎んで来たのだろう。
感情を殺してはいるが、王族への憎しみがヒシヒシと伝わって来る。
と言うことは、リュイも国王を憎んでいた。
愛し合っていたなんて有り得ない。
リズミーがノックもなしに入って来た。
生花を取り替えるためにそこにいたようだが、リズミーにドア越しにオレの心を読まれたことになる。
リズミーもかなり透視能力に優れている。
さすがミドリと血を分けた兄妹だ。
「お言葉ですが、ワタクシに兄などおりません」
「リズミー。いつからオレのことを恨んでいた?」
ミドリが尋ねた。
「王子をお恨みするなんて滅相もございません」
「オマエとゆっくり話がしたい」
「お話することは何もございません」
「リズミー。お願いだ。本当のことが知りたいんだ。たとえそれがどんなに傷付く結果になっても、オレには一国の王子として本当のことを知る義務がある」
「王子の負う傷など大した傷ではありません。母が受けた深い屈辱と比べたら、王子の傷なんてかすり傷にも及びません」
リズミーは王族をかなり憎んで来たのだろう。
感情を殺してはいるが、王族への憎しみがヒシヒシと伝わって来る。
と言うことは、リュイも国王を憎んでいた。
愛し合っていたなんて有り得ない。


