コスミックダスト-戦塵の宮殿

「だけど、死んでくれたほうがどんなに清々するだろうって、毎日そう思って生きている人間も居ます」

リズミーが言った。

「はあ?」

何と答えて良いのか分からなかった。

だけど1つ分かったことがある。

リズミーは父のことを愛していない。

死んでくれたほうが良いと思うほど憎んでいる。

となると、リズミーの父は。

「オマエの親父は」

オレがそこまで言うと、リズミーが 
「私に父などおりません!」 
と叫んだ。

リズミーの父は国王だろう。

リュイはたぶん国王に無理やり抱かれて身篭った。
それで生まれた子供がリズミーだ。

「私には父などおりません。欲しくもありません」