☆・*★・・※・・※☆・★
翌朝。
リズミーが朝食の準備をしている間、オレはサムトに昨夜の夢の話をした。
母の幽霊を見た話だ。
本当は夢だとは思っていないが、俺は敢えて「夢」だと話した。
そのほうが普通だから。
「お父さんもお母さんも早くに亡くして、猟サンは寂しい少年時代を送っていたんですね」
サムトが言った。
オレは別に寂しくなんかない。
母の記憶は全くないし、父は呑んだくれだった。
父が死んだとき、正直ホッとした。
「そんな! 実のお父さんでしょ? 死んでホッとしたなんて、なんでそんな罰当たりなことを言うんですか!」
サムトが激怒した。
無理もない。
サムトの両親は軍に殺された。
身内を失う悲しみをイヤというほど味わっている。
翌朝。
リズミーが朝食の準備をしている間、オレはサムトに昨夜の夢の話をした。
母の幽霊を見た話だ。
本当は夢だとは思っていないが、俺は敢えて「夢」だと話した。
そのほうが普通だから。
「お父さんもお母さんも早くに亡くして、猟サンは寂しい少年時代を送っていたんですね」
サムトが言った。
オレは別に寂しくなんかない。
母の記憶は全くないし、父は呑んだくれだった。
父が死んだとき、正直ホッとした。
「そんな! 実のお父さんでしょ? 死んでホッとしたなんて、なんでそんな罰当たりなことを言うんですか!」
サムトが激怒した。
無理もない。
サムトの両親は軍に殺された。
身内を失う悲しみをイヤというほど味わっている。


