「王子、なんだか可哀そうですね。信頼していたお父さんに騙されていたなんて。ボクも悲しくなて来ちゃったな」

「オマエは悲しむのに十分足りる経験の持ち主や。堂々と悲しんだらええ」

「猟サンの家族は元気なんですか?」

「バアチャンが一人。オレが突然行方不明になって、心配してるやろな」

「黙って出てきたんですか?」

「何て説明すんねん? 須原サンのカタキを討つために宇宙へ行くってか? そんなこと言うたらバアチャン心臓マヒ起こすわ」