「猟サン、リズミーさんに惚れちゃいました?」

「はあ?」

「だって気の合う者同士でないと透視は」

「バ、バ、バカ言うな。なんでオレが宇宙人に惚れるんや!」

「顔、赤いですよ」

「だまれ! ガキのくせに!」

「叶うといいですね、初恋」

「なんで初恋やねん! 17で初めての恋やったら気持ち悪いわ!」

「え? そうなんですか?」

リズミーは無表情でベッドにシーツを被せている。
真っ白なベッドシーツを見ていたら、つい、リズミーをベッドに押し倒したい衝動にかられた。
その瞬間、リズミーに思いっ切り睨まれた。

ん? 

と言うことは? 

リズミーもオレの心の中が読めるのか? 

うほ。
これはどういうことだ? 

相思相愛? 

って言うか、別にオレはリズミーに惚れているわけではないぞ。
などとひとりで言い訳をする。

リズミーの口元が動いた。
「サイテー」と言われた気がした。

「オマエ・・・いくつ?」

何事もないふりしてリズミーに尋ねた。

「14です」

無視されるかと思ったのに答えてくれた。

「じゅ、14? マジかよ」

嘘つく必要があるのか? 
と責められているような目で睨まれた。
コイツは見かけによらず気が強い。

「なんでその若さで宮殿に居てんねん?」

余計なお世話。
とでも言われるかと思った

が、リズミーは一瞬だけ寂しそうな顔をした。