しまった!見られてしまった。 「っキャー!!」 女が悲鳴をあげた。 あたしは女の口をふさいだ。 「ごめんなさいね。小野原亮介があたしの寛人を殺したから小野原亮介を殺したの。ホントごめんなさい」 あたしは女に謝罪した。 女は妊娠しているようだ。 お腹は今産まれてもおかしくないぐらいに大きい。 「小野原亮介の恋人さん?」 女は涙目でうなずいた。 「そう……でもね貴女は見てしまった以上誰かに言うでしょ?だから……、貴女にも逝ってもらわなきゃ」 そう言って心臓の辺りを 突き刺した。