「さ、雪さん。こんなところで話をするのもなんだからうちへいらっしゃって。
なにか冷たいものかなにかだすから」
「あ、はい。
でも、いいのですか?」
私は黎さんにいらっしゃいといわれても、なかなか『はい』とは言えなかった。
だって、やっぱり自分が『部外者』のように感じて仕方がなかったから。
城にいても義母上様にそういう扱いを受けて育ってきた、雪にとってはかなり重大な問題に感じられていた。
「ないいっているの?この前私は雪さんにいったわよね?
私の妹になって欲しいと。
あれは決して冗談なんかではないのよ。
だから気にしない行くわよ!!!」


