病室を出たあと稀龍との間に気まずい空気が流れて私は急いで学校に向かって歩いた。 「ちょっと待てよ」 稀龍に腕を掴まれた。 「なに!?」 私は反射的に振り払った。 「一つだけお願いがある」 お願い? 「結婚式に来てほしい」 「なんで…?」 「お願いだから」 そういって走って行った。 どうして行かなきゃいけないの……。 行きたくない………。