「ねぇ稀龍♪おばさんは?」
「今はいねぇ」
邪魔をされたのが気にいらなかったのかイライラしている。
「いつ帰ってくる?」
そんな稀龍に気付いてないのか気付いてないふりなのか…、腕にしがみついて離れない。
「触んな」
思いっきり振り払う。
そっそこまでしなくても!!
「じゃぁ、おばさん帰ってくるまで待ってよ~っと」
いつの間にか中に入っていた杞憂ちゃんはリビングのソファに座った。
「帰れ」
そんな杞憂ちゃんの腕を引っ張り玄関にひきずる。
「痛い!!」
稀龍の腕を振り払う。
ぅ、二人とも喧嘩はやめて!!

