「ま、いただきます?」 クスリと笑った稀龍が私のリボンに手をかけたのとほぼ同時にベルがなった。 「ちぇっ、誰だよ」 舌打ちをして不機嫌で下に降りていく。 い、今私…き、稀龍と!? 痕を自分でなぞり顔を赤くする。 「稀龍〜〜!!」 下から女の子の声がする。 誰かな? なかなか帰ってこないから私も下に降りた。 「ぁっ」 急に抱き着いてきたからか稀龍が下敷きになっている。 「うぜぇ、どけ」 女の子を突き飛ばし立ち上がる。