「ねぇ稀龍」

 「ぁ?」

 「お留守番って私お家に一人でいなきゃいけないのかなぁ?」

 昔から家に一人でいるのだけは苦手な私は、今まで一度も留守番をしたことがない。

 「んなわけねぇじゃん」

 「ぇ?」

 即答だった稀龍にびっくりした。

 「せっかく二人きりだぜ?楽しまなくてどうする」

 完璧なドS顔の稀龍。

 「げ…」

 「げってなんだ」

 睨まれた。

 身の危険を感じるのは私の気のせいだろうか…。