「美聖!」 「稀龍」 教室に入ってすぐに美羽と珱斗が駆け寄ってきた。 「大丈夫か?」 心配そうに私の顔を覗き込む珱斗。 「ぅん…」 皆が私たち四人を冷たい目で見る。 「今日は帰らせるわ」 「わかった」 稀龍は私の荷物を持って教室を出た。 「美聖帰ったら連絡するね?」 「ありがと」 心配してくれる美羽の優しさに涙が出そうだったけど皆の前で泣くわけにはいかない。 「行くぞ」 「じゃぁまた明日」 そう言って私は家に帰った。