「だから来んなって言ったろ」 力なく座り込む私を抱えて教室を出た。 「稀…龍…私って…悪い子なのかな…」 次から次へと涙が溢れる。 「あ?お前はなんも悪くねぇよ」 優しく頭を撫でる。 「優華って奴だな」 この話をしたのは確かに優華ちゃんだろう…。 「もしもし俺だけど?頼みがあんだけど」 一通り説明をした稀龍は携帯を閉じた。 「今呼んだから」 へ? 呼んだ?誰を?なんのために?