。+°俺様オオカミ°+。

　「おバカな美聖。ここにおいで」

　稀龍は優しく微笑んで手を広げている。

　杞憂ちゃんは悔しそうにおばさんを睨む。

　「あれがあの子の本当の笑顔よ」

　おばさんは稀龍を見つめて言った。

　「負けたのね…」

　杞憂ちゃんは、式場から出ていった。

　「バカなのは稀龍でしょ!!」

　思いっきり稀龍の胸に飛び込んだ。

　「バカは美聖だけだ」

　やっぱり私には稀龍しかいないよ。

　好きなのは稀龍だけ。