「私は、人間の考えてることが分かる」
「ああ、」
「こうやって触ることで、てめぇの感情まで共感することができるんだ」
頬に触れた手をゆっくり放し、立ち上がる。
「期限は、お前が木下に拒まれるか、…『奇跡』的に繋がるときまでだ」
「…ああ」
「それまで、精々他のものに気をつけろ」
ルルはそう言うと、俺が瞬きをして次に目を開いたときには居なかった。
カーテンの隙間から覗く月は、まるで俺を嘲笑っているようだった。
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2011/04/23/
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