「いや、別に」
だいぶきまずくなってきたので、メディがお茶を濁して
やくそうをしばらく摘んでいると、
「メディおにいさん、やくそうこのくらいでいいですか?」
とシフォがはなしかけると、
「いま、なんていった?」
「え?やくそうが」
「その前!」
「め、メディお兄さん?」
突然こえを荒げるメディに、あとずさりしながら、シフォはこたえました。
「(お、お兄さん……だと……?)」
「ど、どうなさったんですか……?」
「いや、なんでもない。そろそろもどろうか?」
メディは思わずにやにやしてしまいました。
「はぁ……?えっ?」
シフォが後ろを振り向いた次の瞬間!