「とめろ、楓」



楓と呼ばれた男はしぶしぶというように剣を引っ込めた。



私といえば、笑うのをこらえるのに必死だった。





「なぜここにいる?ここは結界が強く、普通のやつらは入れない。」




冷たいまなざしで私を見てくる。





「知らないっ!いきなり気づいたらここにいたっ!!」





あ・・・




れ・・・






目の前の二人がぼやけて・・・。






二人が私に向かって何かいってるような・・・。




私は意識を手放した。





「・・・・楓、運べ」




「・・・・わかりました。」