「晴也と一樹が・・襲われた・・・っ」

「菜摘!?」

携帯をぽっけに閉まって彩乃の家を飛び出る。

外はまだ薄暗い。

「もしもし!?黒井君!!」

黒井君に電話をかける。

「何?」

「今すぐに晴也と一樹の居場所調べて!!」

「え?あ、うん」

「携帯は切らないで!!」

「分かった」

彩矢と彩乃もみんなに電話をかけてる。

「単独行動は絶対にしないで。向こうはどんなことしてるか分からないから」

口ぐちに2人は言う。

「分かったよ。神谷さん達に近いよ」

「菜摘」

その声に止まる。

「真後ろに居るよ、晴也君は」

振り返ってしまった。

電話を切る。

「菜摘、久しぶりだね」

「菜摘っ、逃げろっ」