『うん・・・』

『菜摘からメールが来なくて心配してた。もしかしたらって思って。でもメールが来たってことは大丈夫そうだな、菜摘は』

『でも・・今外で見張られてる・・・』

『アイツ、今日学校に来てなかった。興味なかったから聞いてなかったけど、なんかよく分からん』

「今日・・学校行ってないんだ・・」

「そりゃそうでしょ。今日、学校あるはずの時間にアイツが声掛けたんでしょ?てことは、ずっと菜摘は見張られて・・・」

「言わないでっ!!」

彩矢の言葉を塞ぐ。

「どうする?これから」

「あっ」

急いで電話を掛ける。

「もしもし?」

「もしもしっ!!今何処!?」

「え?もう着くけど」

「今すぐ逃げて!!」

「え?なんで?」

「いいから!!」

「なん・・・・」

急に声が消える。

「もしもし!?晴也!?」

「・・ザ――――――・・・プツン」

電話が切れた。

「菜摘?」