「あっ!でもそうなるとなるちゃんが可愛いってみんなに分かっちゃうのか…」


魁くんは腕を組んで考えだした。


勉強で悩もうよ…。


「鳴海?お前なんでメガネとってんの?髪もおろしてるし…」

「えっ!?…えっと…あの…」


私は魁くんと瑠衣くんを交互に見る。


「か…魁くんが…とっちゃって…」


「またか…」


また?


「よし!やっぱり外さないでおこう!!」


魁くんは私に近づいてメガネを私にした。


「髪は瑠衣にしてもらって?」

魁くん、髪結べないのかな…。

ゴムをもらって私は髪を結ぼうと髪に手を伸ばす。


だけどうまくいかない…。


なんで?朝はちゃんと出来たのに!


鏡ないからかな?


私二つくくりじゃないと落ち着かない。


「かせ」


瑠衣くんが私の前に手を伸ばす。


「えっ?」


「ゴムかせって言ってんの」


あ~ぁ、そういうことか…。


「瑠衣くんできるの?」

「黙れ、大人しくしてればすぐ終わる」


黙れって…結べるのか聞いただけなのに…。


「できた…」


「よかった…ありがとう瑠衣くん」


私は笑顔で言った。


「別に…」


すごいなぁまぁただの二つくくりなんだけどね…。