「みんなのおかげたよ、ありがとう」


私は起きたままみんなの顔を見る。


魁くんは私を抱きしめたままで零くんは手を握ったまま、瑠衣くんは壁に腕を組んでもたれている。


「あの…みんなが見てるんですけど…」


「知らない、オレたちを心配させた罰だよ」


魁くんが私を抱きしめたまま言った。


「それもそうだね、僕たちがどれだけ心配したか知ってほしいからね」


零くんも!?


後頼りにできるのは…。


瑠衣くんだけか…。


私はガクッとうなだれた。


「なんだよ?」


瑠衣くんがこっちに近づいてくる。


「瑠衣くん、それ以上近づかないでください」


「なんでだよ?」


あっ!怒った!?


「あ…その…魁くんと零くんがいるから…その…ね?」


私は苦笑いで手で何かを表そうとしたけど、何をしているんだろう…。手を使ってもどうにもならないのに…。