でも寝てるみたいだな…。
「魁くんも……」
俺たちの夢でも見てんのか?
「瑠衣、鳴海ちゃん何か言ってない?」
零が鳴海の顔を覗き込む。
「あぁ、なんか俺たちの名前呼んでる」
「どうして…そんな…泣きそうな顔してるの?」
泣きそう…?
すると、鳴海の目から涙が一筋流れた。
「僕たちが泣きそうな顔したことあるときって小さい頃じゃないかな?」
「オレそんときのこと覚えてるよ!」
「今そんなんどうでもいいだろ」
俺たちは保健室に着くと鳴海をベッドの上に寝かせた。
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