「おーい、なるちゃん?」


って、かわいく見えたじゃないんだよ!


「はい」


「瑠衣が心配するなんてそんなに不思議?」


「なんでわかっ…と…」


私は両手で口を抑えた。


こんなこと言ったら瑠衣くんに失礼だよね…。


「いいよ、瑠衣が心配するのは本当に珍しいから」


魁くんは私の横に腰をかける。

「瑠衣ってさ、お金持ちなんだよね…。お父さんがお偉いさんでね、だから俺様なんだけどでも本当は優しい奴なんだ…まぁ気に入った人にしか優しくしないみたいだけどさ…」


瑠衣くんのこと分かってるんだな。


「かーいー!!」


「あっ、零と瑠衣来たみたい」

遠くの方で手を振ってる零くんが見える。


「「はぁ…はぁ…」」


息を整えてる零くんと瑠衣くん。


そんな走ってこなくても…。


「鳴海ちゃん大丈夫?僕たちがいながら助けてあげられなくてごめんね?」


「だ…大丈夫です!」


「ホントにか?」


「ホントです」