でも、ホントによかったなぁ。
だってもし友達じゃないって言われたら私苦しくて悲しくて立ち直れなくなってるよ…。
「なるちゃん、もうすぐ零と瑠衣が来るから」
携帯をなおしながら魁くんが私のところに来る。
ん?来る?
ダメダメダメダメ!!!
私は首をブンブン振る。
「なるちゃん、口で言わなきゃ分かんない」
そっか…。そうだよね…。
「率直に言います、二人を連れてこないでください!!」
「却下」
えぇっ!?
そんな即答なんて!
だって私顔ぐちゃぐちゃだし。
泣いた後って一番いやなんだ、目が腫れるから。
「な…何でなんですか?」
「二人もなるちゃんのこと心配してたから」
心配してくれたんだ…。
じゃあ、瑠衣くんもなんだ…。
「なるちゃん何考えてる?」
首を傾げて俯いている私の顔を覗き込む魁くんを見るとなんかかわいく見えた。