どうしたらいいんだろう…。
魁くんが心配してる。
演技かもしれないけど…。
だけど言わなきゃいけない…
「わ…たし…好きです」
みんなは迷惑かもしれない、私のこと嫌いになったかもしれない、それでも私はみんなが好き…。
「えっ?」
魁くんの困ったような声…。
「私…みんなが好きです…みんなが私のこと嫌いでも、私は好きです…」
「はぁ!?」
魁くんのビックリした声…。
やっぱり本当なんだ…。
私と友達になりたくなかったんだ…。
「えっ?ちょっ…待って…なるちゃん?何吹き込まれたか知らないけどオレたち嫌いなんて思ってないよ?」
へ?
じゃあ、あの子たちが言ってたのって…嘘!?
私の方が酷いよ!
「ごめんなさい!私…友達を信じられなかった…」
「ホントだよね…」
魁くんが腕を組んで私を睨む。
うぅ…。
そんな目で見なくっても…。

