教室に向かいながら、私以外の3人はいろんなことを話している。


「ねっ、なるちゃん、もう一回言うけど、オレたちと友達にならない?」


夢水くんが歩いている私の前に来る。


「へっ?」


な…なんでいきなり?


だって、さっきまで三条くんたちと話してたのに…。


「さっき、二人と話してたんだけど、ダメかな?」


そんな…。嬉しいけど…。


「ダメです…」


ダメだよ…。3人は学校の人気者で、私は学校で一番地味な子だもん。