「あっ…だ…大丈夫です…」


声、小さくなっちゃった…。


「そっか、ならよかった」


笑った…。


なんだか癒されるなぁ…。


「海上さん?」


へっ?


「なんで私の名前…」


「だって、同じクラスでしょ?」


お…同じクラス!?


「知らなかった?」


「すみません…」


だって、分かんないよ…。


友達できなかったから…諦めてたもん…。


「じゃ、自己紹介、僕は三条零(サンジョウ レイ)、よろしくね♪」


零くんって、学校一人気者の3人のなかの一人…。


「海上さん?」


三条くんは心配そうに私の顔を覗き込む。


「あっ…あの…」


「ん?」


優しい微笑み。


どうしよ…。


だってそんな人にぶつかったなんて…。