イタル~another day~

いきなり携帯電話で進が誰かと話し出した。

電話を切ると、

バイクを降り、ヘルメットを僕に渡した。

「何だよ?」

「峠で沼沢先輩が待ってる」

進が言う"沼沢先輩"は沼沢兄だよな?

「最近、良く一緒に疾走ってるんだ」

え?

なんでそんなことになってんだ?

「結局完全に腕は治らなくてな。腐ってたら沼沢先輩に乗せられたんだ。いい単車があるってこいつも紹介してくれた」

タンクを撫でる進。

「元おまえの愛車。バイクっていいな?嫌なこともあったけど、悪いのはバイクじゃない」

嫌なこと・・・