イタル~another day~

「さあな」

「どういうことです?」

「以前から噂はある」

「じゃあ・・・」

「だからといって、何があったのかはわからない。高校野球に絶対に負けない試合などないよ。ちょっとしたことで負けないはずだった方が負けることもある。それをすべて八百長やいかさまのように言うのは真剣に戦って勝った者に失礼だ」

わかる気がする。

「だが、今回は俺が報告を受けていた。脅されているのでなんとかしてくれないか、と。だからその俺が知っている今回は少なくとも何かあったことは事実だ。他のことは知らない」

「進はその脅しに屈せず活躍したから襲われたということですか?」

ということは、シゲルたちが賭博に関係している?

「その可能性はある。そうならないように無心で戦えるようにフォローしていたつもりだったんだが」

そういう意味では相弗が背景にいるセイショーを脅すなんて、考えられないことだ。

セイショーはただでさえ強い。
まして、脅しに屈して八百長するようなことにもならない。

セイショーが負けることは実力からも背景からも有り得ない。

しかし、有り得ないことが起こる方が賭博ではもうかるのかもしれなかった。