イタル~another day~

「何?いまの」
知沙が誰にともなく訊く。


「なんでシゲルが?」
俺にも何がなんだかわからない。


「やっぱり知ってるのか?」
低い声の進。もう声はひっくり返らない。

「おまえ、もう帰れよ」

え?
進の言葉に驚く。

けんかしたこともある。
でも、こんな言われ方をしたことはない。

「明日戦う相手と一緒にいるわけにいかないだろう?」

「俺は・・・」・・・出ないよ。

「おまえが試合に出るかどうかは関係なく」

「・・・そう、だな。でも、今のは・・・」


「俺は知らん。おまえもだろ?」
と言う進の瞳からは何を考えているか読み取れなかった。