イタル~another day~

「ならっちはバイク乗ってっから、車はいらないのかと思ってたよ」

シゲルなりの理屈があったらしい。

運転するものが好きだから

とは言わなかった。

シゲルと仲良くするつもりはなかった。

かと言って総太さんがかわいがっているシゲルを邪険にするつもりもなかった。

つまりは当たり障りのない会話で終わればいいと思っていた。

「免許はあるにこしたことないから」

「ふうん」
と疑わしそうな顔。

「車の免許なんてなくたって食っていけんだろ。ならっちは県立いってるんだから」